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2004年2月29日 (日)

お国のために

 昨日は、午前中「イラク戦争反対徳島集会」に引き続いてデモ行進に参加。午後は「教育基本法改悪反対集会」、夜は三選を果たした藍住町議の「喜田敏夫さんを囲む会」とびっしりでした。
 教基法改悪反対集会のタイトルは「子どもはお国のためにあるんじゃない」でしたが、26日付け徳島新聞では、民主党の西村真悟衆院議員が超党派議連の「教育基本法改正促進委員会」の設立総会で同党代表としてあいさつし「国民のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。」と述べたようです。
 26日の衆議院内閣委員会では、同じく民主党の中山義活代議士がジェンダーフリー攻撃を展開していますが、その中で「男は国が攻められたら守るもの、女性はそれを支えるものだ」と述べています。
 先日の読売社説は「『個人』の重視は、文化や伝統と切り離された「個」を絶対視する教育基本法改正反対論にも通じる」と書かれ、逆に言えば「教育基本法改正を進める人たちは個を否定する人たち」ということになりますね。

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2004年2月27日 (金)

モノの言えない時代

 先日、旭川アクション余話として、モノの言えない時代にしてはならないということを書きました。2日前のことですが、自宅に差出人の名前のない葉書が3枚届きました。同じ方の筆跡のようです。そのうち、2枚は日の丸をイメージしたものでしょう、中程にピンクの蛍光ペンで丸く塗ってあります。
 曰く「自衛隊は民政復興に行っている。おまえ達にも人間の血が流れているなら隊員達の無事帰国を祈れ」と。
 この内容に対しての説明はいくらでもしますが、しかし、自分の名前は明らかにせず、抗議文を送りつけてくるというのはいかがでしょうか?
 数年前にも従軍慰安婦の教科書記述に際して、新聞に名前が出たときに電話でながながと言ってきた人がいました。お名前はと聞くと姓のみ言って切りましたが。
 作家の澤地久枝さんの詩に「あたりまえのことを言うのについに勇気を試される時代がきた」という一節がありますが、まさにそうなってきました。

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2004年2月24日 (火)

有事関連7法案

 今国会で有事関連7法案の成立をめざすと言っていた政府は、今日の国民保護法制整備本部で法案要綱を決定しました。
 昨年6月6日に有事関連3法が成立させられた時、これは日本を「戦争ができる国」にする法の枠組みであって、これからもっとたくさんの具体的法律が作られますよと訴えてきました。と言うのは、有事法制はかつての国家総動員法と同じだと言われますが、総動員法も決してそれのみで国民を全て縛れたわけではなく、40以上もの関連法令が存在したのです。生活必需物資統制令とか女子挺身勤労令とか戦時緊急措置法などなど。
 有事法制は今回の7法案と関連条約によってほぼ完成することになります。イラクからの自衛隊撤退と合わせて、有事法制の完成を許さない闘いが大きな課題です。

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2004年2月21日 (土)

またまた男女共同参画ですが

 第20回女と男の共生セミナーが、本日午後、郷土文化会館でありました。講師は、「リング」「らせん」で有名な鈴木光司さん。ふたりのお嬢さんの子育てを通じて自分自身が得たこと、そして、現在高校生になったお嬢さんとのかかわり等、楽しいお話でした。
 ただ、気になったのは、プロフィールに書かれていた「高校教師であった妻に代わり、ふたりの娘を育て上げた。」の文章。「代わり」というのは、「本来妻がすべきことだが、それができなかったので父である彼がした」と読めるのですが。
 昨日の読売新聞社説では「男性優位も性の否定も間違いだ」と再びジェンダーフリー批判などを掲載しています。もちろんこうしたメディアの影響は大きなものがありますが、身近な言葉の使い方にも気を付けなければと思った今日の一文でした。
 
 

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2004年2月19日 (木)

市民公開講座「少子・高齢社会と男女共同参画」

 昨日、徳島市役所で公開講座が開催され、早稲田大学社会学部の岡沢憲芙教授が講演されました。様々な数字を示して、現状分析をした後、将来の労働力不足を補う解決策は5点しかないと述べられました。①出生率を引き上げる②労働市場に外国人を導入する③国内の潜在労働力を引き出す④定年の引き上げ⑤日本の経済システムを変える、と。
 そして、即実現可能なのは、③であり、女性を労働力市場に引っ張り出すこと、そのためのシステムを作らなければいけない。にもかかわらず、政策決定の行政も政治家も妻・嫁・娘に何でもおまかせの男だけがやっている、これではだめだと訴えました。
 女性の「活用」と言われると抵抗は感じますが、男女共同参画は時代の要請であるというのは、いくら「嫌い」という人がいても動かし難い定説になってきました。

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2004年2月17日 (火)

旭川アクション余話

 地元紙徳島新聞が旭川アクションに向けてのハンカチのことを大きく扱ってくれたこともあり、帰ってきてからも多くの方に激励をいただいています。後からだけどとカンパをくださった方もいます。
 そうした中で、「私もイラクへ自衛隊が行くのは反対だけど、名前や顔を出して反対とはよう言わん。だからあなたはエライ」と言われた方がいました。「え?」と思いました。「おかみの言うことにはさからえない」ということでしょうか。かつて、「非国民」という言葉で戦争に反対する人たちを切り捨て、モノが言えない時代が作られました。
 そんな「いつか来た道」を歩んではなりません。

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2004年2月14日 (土)

男女共同参画フォーラムinとくしま

 12、13の両日、約900人の参加者を得てフォーラムが開催されました。なんと鳥取県からはバス2台での参加でした。
 基調講演をされた日本経済新聞社の鹿嶋敬さんは、千葉県条例の原案策定にも関わられた方です。千葉では自民党県議の反対によって未だに条例が制定できずにきているので、当然、彼はジェンダーフリーバッシングを理解されています。その彼が「今バックラッシュがおきていますが、10年もすれば『そんなこともあったね』というぐらい時代は変わっていますよ。男女共同参画は時代の要請なのだから」と自信たっぷりに話されました。
 彼の講演のキーワードは「DIVERSITY]。翌日の辛淑玉さんの記念講演も「和」でなく「異」だとまとめられました。さまざまな多様性を認め合い、違うそれぞれが集まって一緒にやることの大切さが共通して語られました。

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2004年2月11日 (水)

日露戦争100年

 1904年2月10日、日本はロシアに宣戦布告しました。すでに2月8日に旅順と仁川のロシア艦船を奇襲攻撃しているのですが。100年経ち、いろいろな角度から日露戦争に対する検証が始まっています。
 徳島新聞でも夕刊に識者の意見が連載されていますが、名城大の稲葉千晴助教授は、陸軍の中堅幹部がロシアの脅威を宣伝し、国論を開戦に導いていったことを述べています。ロシア林産会社の製材所を軍事施設であると報告し、砲台を建設との偽情報も利用したとのこと。「大量破壊兵器の保有」がイラク戦争開始の理由とされた経緯が思い起こされるとも書かれています。やっぱり歴史を学ぶことは大事です。
 私は、昨日は藍住町議選で喜田敏夫さんの出発式。今日は「日の丸、君が代、天皇制を考える集会」に参加。関西大学文学部講師の上杉聡さんの「靖国神社とイラク戦争」という講演を聞いてきました。

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2004年2月 9日 (月)

旭川アクション

 極寒の旭川に行ってきました。徳島の皆さんの平和を願うメッセージハンカチ679枚とともに。
 8日は、旭川駅前近くの大通りでリレートークや署名集め、持参したハンカチを掲げてのアピールなど、2時間にわたる行動。この時期は寒さに慣れている者でも1時間しかやらないのにと地元のメンバーが驚いていました。
 今日9日は、旭川第2師団前で申し入れ。これも寒い中、予定を大幅に引き延ばして1時間以上も基地前で。対応した総務担当者に代表の川田悦子さんや岡崎ひろみさんが切々と訴えましたが、答えは「戦争に行くのではない」の一点張り。「イラクの平和のために行くのです」との言葉に、私は思わず「平和のために行くのにどうして武器が要るのですか」と叫んでしまいました。
 

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2004年2月 6日 (金)

ずっしりと平和への思い

 旭川アクションに参加する私が、皆さんの平和への思いを書いたハンカチを持っていきますと訴えたところ、現時点ですでに600枚を超えました。背負っていけば温かいだろうとの気持ちもあり980円のリュックサックを買い求めていましたが、とても入りそうにありません。旅行鞄にも分けて持つことにします。
 わずか、10日間の間にこれだけの皆さんの思いが届けられたことに正直驚いています。徳島新聞を見て、自宅宛に郵送してくださった方もいました。カンパを寄せてくださった方もいます。
 明日最終便で羽田に飛び、乗り継いで札幌泊です。現地の方に聞くと-14~15度とか、想像もつかない寒さに少しひるんでいましたが、このハンカチの山を見ると燃えてきました。がんばってきます。

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2004年2月 4日 (水)

鬼畜米英

 イラクへの自衛隊本隊派兵を翌日に控えた2月2日(月)、朝は日本共産党、社民党と新社会党が初めて一緒に徳島駅前で街頭宣伝を行いました。(徳島新聞夕刊、例によって赤いコートが私)
 夜は、人権平和運動センターの呼びかけで緊急集会がもたれ、デモ行進もありました。(4日徳新同じく赤いのが私)私は県本部を代表して連帯のご挨拶をしました。
 3日が節分ということで、太平洋戦争時に日本が敵国米英を鬼に例えて「鬼畜米英」と呼んだが、イラク民衆にとっては今占領を続ける米英が「鬼畜米英」であり、その同盟軍である日本は鬼畜の手先だと見られると訴えました。
 最前列で新社会党の旗を立てていた夫が、デモ後に、「鬼畜米英」を知ってる人は殆どいないよと言っていましたが、私は若い参加者がいたからこそ敢えて説明して使ったのですが。

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2004年2月 2日 (月)

メディアの影響

 1月28日付け朝日新聞で、「自衛隊派遣、各紙どう主張」と題して主要6紙の社説を比較しています。
 派遣に積極的な読売、産経、日経の姿勢が一貫しているのはさもありなんというところです。朝日と東京は派遣批判の姿勢です。
 気になったのは毎日が賛成に舵を切ったことです。「自衛隊派遣の選択は基本的に同意する。(中略)自衛隊派遣なしに平穏になるのを待ち、民間が行くという選択は現下の情勢ではあまりにも身勝手だろう(1月1日)」と述べています。
 世論調査では、日を追うごとに反対・賛成が拮抗してきているとのことですが、何から情報を得、判断するかで大きく違ってきます。徳島県で一番読まれている徳島新聞が派遣反対を貫いているのは心強い限りです。

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