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2005年6月30日 (木)

教科書採択

 中学校で使われる教科書の採択が8月までに行われることを前に、教科書の展示会が行われています。昨日やっと行くことができました。
 「聞きしにまさる」という言葉通りです。「つくる会」のはここが問題という予備知識はありましたが、実際に他社のと読み比べることができたので、そのひどさが鮮明にわかりました。大日本帝国憲法や教育勅語は賞賛し、日本国憲法については否定的な文章です。戦争についても加害や被害に関する記述はほとんどありません。写真もやたらと皇室と自衛隊が登場しています。男女共同参画についてもバッシングしている人たちの主張のとおりです。
 教育基本法を変える目的は「お国のために死ねる子どもを育てることだ」と言い切った民主党国会議員の発言が頭の中でぐるぐる回り、クーラーも無い部屋なのに暑さも忘れていました。
 
 

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2005年6月27日 (月)

労働大学近畿支局再建総会

 1954年に創設され、労働者学習運動の組織として労働運動や社会主義運動に関わる多くの活動家を育ててきた労働大学ですが、2003年に自ら解散するという選択をしました。それに対して、労働者学習運動を再興しなければならないと考える人たちが、直ちに再建労大を立ち上げました。近畿においてもその動きと連動して近畿支局を再建することになりました。
 昨日、その再建総会が神戸においてもたれ、何とその記念講演の役が私にきてしまいました。いつも私たちが講演会でお世話になっている「お歴々」の前で話すというのは大変勇気を必要とするものでした。が、準備会の皆さんが私に期待してくださったのは「元気」ということだったのでそれに添えるよう力一杯話してきました。ちなみに演題は「“肝っ玉かあさん”のきびしく、やさしく、楽しい人生」でした。
 多くの懐かしい方に会えて嬉しかったのですが、中でも、徳島貯金事務センターで一緒に女性部活動をし今は結婚により神戸に転勤しているTさんがかけつけてくれたのは何よりの役得でした。

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2005年6月22日 (水)

ことばを紡ぐ、力を紡ぐ

 立命館大学名誉教授の須田稔先生から最新著「時代の狂気にことばを紡ぐ」を送っていただきました。先生は現在、国際人権活動日本委員会代表委員や宇治・世界遺産を守る会代表世話人、非核の政府を求める京都の会常任世話人などの要職を務めておられます。2003年3月~04年12月の間に様々な場所に発表や投稿してきた手紙、文章、詩などの「ことば」を一冊にまとめられたものです。今という時代に対しての押さえようのない怒り、そして平和への祈りがどのページからもあふれだしているご本です。
 2年前の「非核・平和条例を考える全国交流集会IN神戸」でお目にかかった時に先生が私に書いてくださったものをご紹介します。文の頭の文字をつなげてください。
 闘わなければ生命(いのち)も人権も平和も守れない/価値ある生きかたは人間の尊厳を打ち立てること/慨嘆しなくもないが希望の灯が見えた県議選/異常を識別する力はだれもが生まれながら持つ力/知は力、美しい人と人との力を紡ぐ感性も力にしていく/よこしまをあばきなくす闘いを広げ強める闘い/この闘いの核として前衛として凛として生きるあなた
 
 

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2005年6月20日 (月)

広島平和記念資料館

1954年3月1日、静岡県のマグロはえ縄漁船「第五福竜丸」がアメリカの水爆実験により被災しました。乗組員全員が「死の灰」を浴び、半年後、無線長の久保山愛吉さんが亡くなりました。この企画展では、第五福竜丸や水爆実験が行われたマーシャル諸島の人々の被害とあわせて広島の原爆被害も紹介されています。(6月30日まで)
 驚いたのは、第五福竜丸は3月14日に焼津港に寄港するのですが、乗組員は上陸後死の灰をつけたまま遊んでいたという当時の新聞記事でした。新聞記者たちが取材に行くと「何が問題なのか」と逆に問うたそうです。東京の病院に入院し医師団による治療を受けるのは3月下旬になってのことだというのですから、50年以上も前とはいえ、「危機管理」がなってなかったということでしょう。
 一方、加害者アメリカが「自由主義陣営全体のために行っている実験なのだから、今回の被害者には金を出すが、これを今後の前例にしない」と言っているのは50年経った今も同じだと感じました。

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2005年6月16日 (木)

心無い発言

今週月曜日は新聞休刊日だったので、翌日に掲載されるのかと思いましたが、私が読んでいる4紙では見つけることができませんでした。休刊していないスポーツ新聞では報道されたようですが、 12日のNHK討論番組の中で衆院郵政民営化特別委員会の山崎拓筆頭理事(自民党)が今国会の会期延長に反対する野党を批判する際に「会期は鉄道で言えばレールみたいな話であって、レールの上に石を置くようなことはやるなと(いう話だ)。投身自殺なら男らしいが」と発言したそうです。山崎さんは野党側の抗議を受け、その場で発言を取り消したようですが、それにしても心無い発言だというしかありません。
 前日にはJR福知山線事故の犠牲者の四九日法要が行われており、置き石といえば誰しもこの事故で当初JRが置き石説を発表したことを思いだすはずです。
 さらには、日本では毎年自死者が三万人を超し、しかも圧倒的に男性比率が多く、その一因として「男は弱音を吐くな」「男は一家の大黒柱」などの「男らしさ」の強制をあげる学者も多くいます。
 手元の辞書には「心無い」は「良識や思慮がなく、物の道理・情趣や人情を理解しないさま」と書かれています。

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2005年6月12日 (日)

徳島大空襲の語り部募集中

 昨日は、憲法改悪に反対する徳島県民懇談会などの主催する「もっと知りたい日本国憲法連続講座 第1回戦争とマスコミ」に参加した後、池田での「郵政クビ切り物語」上映会に行ってきました。NHKの番組改ざん問題も国労や郵政に見られるもの言えぬ職場作りも戦争への道という意味でつながっていることを痛感しました。
 さて、恒例になりました「徳島大空襲を語るつどい」は、今年も7月4日夜、中昭和町の総合福祉センターで開催します。10日の徳島新聞でも報じられていますが、今年は語り部を公募しています。こんなきな臭い時だからこそ、話しておきたいと考えておられる方が増えている気がします。すでに何人かお申し出いただいていますが、皆さんの周りに体験者がいないか声をかけてみてください。

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2005年6月 9日 (木)

配偶者からの暴力防止

 今日は今年度の第一回県男女共同参画会議が開催され、その傍聴に行ってきました。今日は配偶者暴力防止法(DV法)に基づく県の基本計画策定に向けての議論が中心となりました。
 今月5日、徳島県阿南市で夫が妻に暴行し死亡させた容疑で逮捕されました。新聞報道によれば、朝6時頃から午後1時過ぎまで断続的に妻の頭などを金属製のパイプや手で殴ったり腹を蹴るなどの暴行を加えたとのことです。先日、県がDVなどの実態調査の結果をまとめていますが、その中に「命の危険を及ぼすほどの暴行をされ」た経験者は「何度もあった」と「1、2度あった」を合わせて女性が3.1%、男性が0.9%となっています。また、「平手で打ったり、つかんだり、つねったり、こづいたりされる」は女性で16.4%、男性で7.0%が経験しています。
 「夫婦げんかは犬も食わない」とか「家庭の問題に他人や、まして警察などが立ち入るべきでない」と言われてきましたが、DV法に「配偶者からの暴力は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害である」と書かれていることをもっと社会全体が認識することが求められていると思います。

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2005年6月 8日 (水)

小泉総理を・・・

 今朝「八の日行動」で、ビラを配っていると、タクシーの運転手さんが話しかけてくれました。
 「新しい法律を作って、男は20歳になったら皆2年間軍隊に入れるようにしたらいい。ほんでも軍隊というても戦争はせん。そこで視野を広げ、たくましくなると、そういう男性に惹かれる女性が結婚しようとなり、これで少子化も解決する」と。そんな話から始まり、いろいろ伺っていると「罪にならんなら小泉を刺し殺す。小泉は自分の思ったとおりになんでもやるまさに独裁者じゃ。マイクでそう言うてくれてええ」とのことでした。
 森前総理の支持率が6%にまで下がった時、私は参議院選挙に向けて挨拶回りをしていましたが、森総理を批判する人でも「殺したい」などという言葉は聞いたことがありませんでした。しかし、「小泉総理を殺したい」と聞いたのは今日で二人目です。以前も駅前で言われました。
 今の政治にこれほど怨嗟の声が高まっているのに、大きな力にできないのは私たちの運動の弱さだと思います。

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2005年6月 5日 (日)

梅の木オーナー

 夫の出身が吉野川市美郷(昨年秋までは美郷村)ということもあり、何年か前から新社会党徳島総支部で一口一万円の「梅の木」のオーナーになっています。オーナーと言っても、手入れにも何もいかず、収穫に行くだけですが。
 その収穫に今日総勢12人で行ってきました。梅の実を採るのは初めという人、毎年のことと高いところまで登る人、木の下からあっちだこっちだと指図ばかりの人(私です)、さっさと山菜採りに転じる人と様々でした。終わって、これも恒例ながらヘルスランド美郷で温泉に入りそばを食べ、久しぶりにのんびりしました。
 今、美郷はホタルまつりの開催中ですが、今年はあまり飛んでいないとのことでした。去年の何度もの大きな台風が影響しているのでしょうか。
 

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2005年6月 3日 (金)

止まらない少子化

 今月1日、厚生労働省が発表した2004年の人口動態統計によると合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は、過去最低の前年をさらに下回る1.289となっています。徳島県内でも1.31と過去最低を更新しています。
 先日、県のこども未来課の次世代育成担当の方とお話しした折に「雇用の問題の解決なしには子どもは増えない。新卒での非正規雇用が激増している。県内大手と言われる企業でも、契約社員が多い。雇用が不安定、収入が少ない人たちが結婚や出産に慎重になるのは当然だ」というようなことを述べました。
 昨日の読売新聞は、少子化の原因に「フリーター急増も大きな要因」として、フリーターの人数と出生率の推移をグラフで表しています。慶応大の樋口美雄教授が昨年男女約4000人を対象に調査した結果として「フリーターが結婚する割合は正社員の半分」という言葉も載せています。
 「お国のために産めよ増やせよ」でなく、結婚したい、子どもが欲しいという人たちの願いが叶えられる社会でなければと思います。
 

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