男の育児、泣き笑い
徳島市フェスティバルあい実行委員会と徳島市では、誰もが自分らしく生きられる男女共同参画社会の実現を目指し、1月7日(土)~29日(日)までの約1ヶ月間「2005フェスティバルあい」を開催しており、期間中、さまざまなテーマでの講演会やミニイベントが実施されています。
今日は「男の育児、泣き笑い~~育児休業・育児参加体験者に聞く」と題して講演会と意見交換会がもたれました。講師の平野哲郎さんは、現在龍谷大学助教授ですが、大阪地裁判事補だった2001年10月から男性裁判官で初めて育児休業を取得した方です。
休業について「難しいと思う」と述べ、遠隔地に転勤になった同僚の話をして「休業を取って3年間不自由な思いをするのはいかがか」と暗に翻意を促したり、「休業前後は職務に精励し、できる限り周囲に迷惑をかけない」との上申書を書かせるなどの上司からの有形無形の圧力によって、育休半年取得後には退官せざるを得なかったそうです。
法律のまさに専門家の職場である裁判官の職場で、育児休業法施行後10年も経っていながらこれでは、男性育休取得率0.56%(女性は70.6%)という数字はなるほどという感じです。
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コメント
さっそくの掲載、ありがとうございました。
法律を一番熟知しているはずの裁判官でさえ、固定観念にとらわれ、人権を尊重しない行動をとることがある。しかし、平野さんのように声を上げ、行動する人がいたことで、結果的には退官されることになりましたが、意識を変えていく1歩になったのではないでしょうか。
講演をいかし、今後の活動につなげていきたいと思います。一緒にがんばりましょう!!
投稿: 黒松正代 | 2006年1月23日 (月) 12時01分