「九条改正」とマスメディア
「九条の会徳島」講演会が、藤森研さん(朝日新聞論説兼編集委員)を講師に開催され、主催者の準備を上回る130人余の参加がありました。このところ、憲法改正をめぐる政治情勢については聞く機会が多いのですが、今日はマスメディアに仕事として関わっている中でつかんだり分析したり感じていることなど興味深く聞かせていただきました。
「なるほど」と思うことはたくさんあったのですが、その一つ。例として読売4月8日紙面、面接1795人。
●戦争を放棄し、戦力を持たないとした憲法9条をめぐる問題について、政府はこれまで、その解釈や運用によって対応してきました。あなたは、憲法9条について、今後、どうすればよいと思いますか。
・これまで通り、解釈や運用で対応する 27.6
・解釈や運用で対応するのは限界なので、憲法9条を改正する 43.6
・憲法9条を厳密に守り、解釈や運用では対応しない 18.1
これをさっと見ると改正賛成が43.6で改正派が多いと思います。でも、上下の二つはいずれも明文改正に反対です。合わせれば45.7になり、反対派が多いことに気づきます。騙されないようにご用心!
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コメント
新聞以上に、テレビの影響力はさらに酷いですね。良心的な関係者の番組などを応援することも大事ですね。
投稿: かっしゃん | 2006年2月 6日 (月) 17時50分
私もそう思います。新聞の論調を見ていても市民運動としてのさまざまなイベントなどが日常的に記事になっていたり、読者の投書欄などに意見がたくさん出ていると、社説などではっきり訴えていると思います。私が関わってきた取り組みでも何度か地元徳島新聞社説に紹介されたことがあります。
マスコミの限界は理解しつつも、その大きな力を何とか活用(?)させていただきたいですね。そのためにかっしゃんさんの言われるように、テレビや新聞の良い企画には賛意を送るのはとても大事なことだと思います。
投稿: たかがい千代子 | 2006年2月 7日 (火) 09時12分