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2006年5月26日 (金)

ステイトとネーション

Sdscf2054
   行動後、参加者に挨拶中の川島委員長と行本書記長

 夕方、JR徳島駅前での県教職員組合による教育基本法改「正」反対行動に参加しました。同法の改「正」案は今月12日に国会提出され、すでに衆議院で審議入りとなっています。論議の焦点は「愛国心」ですが、政府案では「我が国と郷土を愛する態度」、民主党案では「日本を愛する心」と書かれています。
 愛国心の話をすると、「生まれ育った日本を愛するのは当然。愛国心を教えることのどこがおかしい?」と言われる方がおられます。教育基本法は「日本国憲法の精神に則り」制定されたものですが、憲法についてわかりやすく書かれた「クニミツの日本国憲法」(講談社)という本では、「国」について「英語には国を表す言葉としてステイトとネーションがある」と書いています。カントリーは割愛するということも。
 ステイトは「機構としての国家」を意味し、ネーションは「国民の共同体」、言葉をかえれば国民の集まりであり、ここには国民の生活・文化も含まれる。ステイトとは、ネーションの上に帽子みたいにちょこんと乗っかっているもので、ネーション(国民)がステイト(政府)に対して「オレたちの生活を守れ!」と命令するものが憲法で、ステイトからネーションへの命令は法律であると説明しています。
 法律を変えようと言う人たちは、わかっていてあえてごっちゃに使っているのだと思います。

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