ラットに影響、人間には・・・
昨日、遺伝子組み換え問題情報ネットワークなどの主催する「イリーナ・エルマコヴァ博士全国講演会IN徳島」が開催されました。イリーナ博士(ロシア科学アカデミー)の実験は、ラットを3つのグループに分け、それぞれにGM(遺伝子組み換え)大豆、通常の飼料(対照群)、通常の大豆を与え、生まれてきた子どもへの影響を調べたものです。交尾する前から飼料を与えつづけた結果、GM大豆を与えたラットから生まれてきた子どもは、1週間後では31.1%と高い死亡率(通常の飼料では4.5%、通常の大豆では9%)で、3週間後では55.6%とさらに高い死亡率を示し、生存した子どもの2週間後の体重を計ると、GM大豆を食べさせた子どもには10-20gの低体重児が36%(通常の飼料では6%、通常の大豆では6.7%)いたとのこと。平均体重も、GM大豆を食べさせた子どもは23.95g(通常の飼料では30.03g、通常の大豆では27.1g)と軽く、GM大豆がラットにはネガティブな影響を与えていると報告しました。
重量比5%未満は表示義務なし、使用量の多い上位3品目までの表示義務なので5%以上でも4番目なら書かなくて良いとする日本の表示方法では、知らないうちにどれだけ摂取しているかわかりません。形態学的にも生化学的にも人間に似ていると言われるラットへの影響を聞き、人への影響を考えるとぞっとしました。
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コメント
研究者によるデータの改竄や捏造がしばしば話題になっていることをご存知でしょうか。この実験の信頼性に関しても多くの問題点が指摘されています。実験の条件が恣意的にコントロールされており、科学的な実験として成り立っていないと言えます。生の非GM大豆と加熱したGM大豆を用いて実験すれば、非GM大豆の方が危険という結果が出るでしょう。
投稿: kagaku | 2006年7月28日 (金) 04時00分