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2006年9月30日 (土)

みなまた海のこえ

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 とくしま社会保険センター「朗読」講座生による発表会、回を重ねて今日は第10回となりました。今日も100人以上の方が耳を傾けてくださいました。今期は今まで以上に欠席ばかりなので、どこで聞かれても「森君代先生の不肖の生徒ですが」と言い訳をしている私は、石牟礼道子さんの「みなまた海のこえ」を選びました。今年は水俣病公式確認から50年にあたるということと、内容のある作品でなければ下手な私では伝えられないということで迷わずこの作品に決めました。
 半世紀を経て水俣病の風化が言われる一方で、今も、未認定患者の救済、補償問題は解決のめどさえ立たず、認定申請や集団訴訟が起こっています。また、水俣病以降も薬害被害やアスベスト被害なども放置され、とても水俣病の教訓が生かされたとは言えません。人のいのちや健康よりも企業のもうけを優先する政府の姿勢は残念ながら変わっていないようです。
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2006年9月26日 (火)

樹齢100年のスダチ

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 今日の徳島新聞に樹齢約100年のスダチの古木の記事があり、見れば高校時代の同級生のお父さんの名前がありました。丁度、そちらへ行く用事があったので立ち寄り見せていただきました。
 高さ4メートル、幹回り1.3メートル、毎年150~200キロの収量があるそうです。長さ5センチほどの棘がたくさんあり、収穫作業は大変だろうと思いました。お仕事の手を止めた上に、厚かましくも商売物のスダチをお土産にいただいて帰りました。

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2006年9月24日 (日)

百聞は一嗅に如かず

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 徳島県廃棄物問題ネットワークの総会に合わせて、豊島住民会議代表の石井亨さん(香川県議会議員)の講演会がありました。「豊島はなぜゴミの山に? 今も繰り返されている豊島」と題して、石井さんは豊島事件の経過と現状について大変な闘いをユーモアを交えて報告されました。
 私が豊島を訪れたのは5年前、すでにシートで廃棄物は覆われていましたが、表現のしがたい臭いがシートの下にとんでもない物があるのを教えてくれていました。「百聞は一見に如かず」と言われます。でも、見るのは小さかったり一部分であってもビデオや写真で見ることができます。しかし、臭いは話や映像では決して伝わりません。長良川の河口堰を視察に行った時にも腐った水の臭いが耐え難かったのが印象的でした。で、私の造語が「百聞は一嗅に如かず」です。

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2006年9月18日 (月)

防災への女性の参画

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  元芦屋市長 北村春江さんと
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  ウィメンズネット・こうべ 代表の正井礼子さんと

 昨日、徳島県協働推進モデル事業「防災・まちづくりへの女性の参画」が開催されました。徳島県主催でNPO法人とくしま男女共同参画「アドバンス」が受託した事業です。昨年末に発表された男女共同参画基本計画の中に「新たな取り組み」の一つとして「防災」が入りました。阪神・淡路大震災では約6000人の方が亡くなられましたが、男女別では女性が1000人多かったという数字があります。被災時に女性であるが故に直面する不安や困難もあります。防災について女性の視点で、男女共同参画の視点で考えるというのが今回の目的です。
 全国初の女性市長として震災時に指揮にあたった北村さんから講演を受けた後、神戸で被災後の女性たちからの電話相談に取り組んだ正井さんら4人によるシンポジウムがあり、私はコーディネーターをさせていただきました。限られた時間で、皆さんに十分発言いただけなかったのが心残りですが、私としては今後の活動に多くのヒントをいただいた思いです。

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2006年9月16日 (土)

小野ゑみ先生

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 私のリーフレットに小野ゑみ先生がメッセージを寄せてくださっています。「花咲かそう 実践の底力」と題して「世上よく見る立候補時の公約が『お前もか』と思うほど、決まり文句なのにうんざりする。どこか嘘っぽい。だが、高開さんの公約は輝いている。公約の一つひとつに20年から30年近くの研鑽や実績があり、ときには外国まで足を運んだ、いわば底力が伴う項目ばかりなので説得力がある。『明るくて、情があり、働き者』の典型的な阿波女 高開千代子さんが描く住みよい故郷づくりをぜひ実現させたいものと思う」と書いてくださいました。
 小野先生は徳島では有名な開店100年を経た老舗の小山書店のお嬢様です。教職についておられましたが、戦争が激しくなる中で子どもたちに軍国教育をしなければいけないことが嫌で教壇を去ったという筋金入りの平和主義者です。今放映中のNHKの「純情きらり」に寺島しのぶさん演ずる長女が同じような思いで教員を辞める場面があり、先生のお姿とだぶりました。
 先生は、すでに卒寿を迎えておられますが、お元気に今も多くの書物に目を通しておられます。先日、お伺いしたときには、楽しそうにモラエスさんの話などしてくださいました。

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2006年9月13日 (水)

歌声喫茶出現

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 いつもお世話になっているご近所の喫茶店「はなざい」が毎月第2火曜日に「歌声喫茶」になるかもしれません。昨夜は、その1回目ということで人の集まるところ大好きな私は、歌は大の苦手なのにお邪魔しました。「旅愁」や「かあさんの歌」「学生時代」、変わったところでは「ケメ子の歌」などもあり、お誕生日の方のためにと「ハッピーバースデー」を歌い、締めくくりは「星影のワルツ」と一体何曲演奏してくれたのか数えていませんが、楽譜も見ずに何でも弾いてくれる名ギタリストのおかげでとても楽しい夜になりました。

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2006年9月10日 (日)

はなくすおふき

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 今日は降ったり照ったりの蒸し暑い一日でしたが、それでも朝夕は少しずつ秋の気配となってきました。秋がくると思い出すのが小学校三年生の時に教わった秋の七草の覚え方です。春の七草は殆どの人が「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ・・・」と同じ順番でいいますが、秋のそれは全部そらんじている人でも同じ言い方をされる人にはあまり巡り会わない気がします。
 私はと言えば、「萩、なでしこ、くず、すすき、おみなえし、ふじばかま、桔梗」です。最初の一文字をつなげると、「はなくすおふき」です。今から40年以上も前のこと、所謂「はな垂れ小僧」がクラスに何人もいました。先生は、鼻をかむようにということにひっかけて、この覚え方を教えてくれました。未だにしっかり覚えています。
 写真は七草とは関係ありませんが、徳島市の鳴滝です。前夜の雨で増水していました。

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2006年9月 9日 (土)

自治もへちまもあったものではない

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 徳島自治体問題研究所による「いま、改めて地方自治を考えるー平成地方自治改革の軌跡と展望」と題する加茂利男さん(大阪市立大学大学院教授)の講演会がありました。第27次・28次地方制度調査会の答申について詳しく説明されましたが、とくに印象に残ったのは道州制のことです。今、日本で言われている道州制は10~11にまとめようとしている、平均人口は1200万人となる。連邦制のアメリカでも州の平均人口は580万人、ドイツで520万人、単一国家制のイタリアやフランスの州では300万人以下。これらを見たとき、日本の1200万人という数字が桁外れであると述べられました。レジメには「自治も糸瓜もあったものではない」と書かれており、いかにとんでもないものかということがわかります。

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2006年9月 5日 (火)

連帯ロード2006

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 国鉄分割・民営化により解雇された1047人の闘争は20年という大きな節目の年を迎えています。鉄建公団訴訟で東京地裁は昨年9月15日、鉄建公団(現鉄道運輸機構)の不当労働行為責任を認める判決を出しました。闘争団は、その判決を踏まえて裁判闘争とともに大衆行動を進めています。その一環として北から南から東京へ向けて自転車で走り、各地で集会も持ちながら世論を喚起しようと「連帯ロード2006」が取り組まれています。南からのコースを走り続けているのは北見闘争団(現在は三好市池田町で常駐オルグとして活動中)の中野勇人さん。彼は昨年四国から東京まで1047㎞マラソンをして闘いをアピールした人です。その彼が、今回は宮崎から鹿児島へ、そして九州を北上し、中国地方から四国へと渡り、今日は徳島市に到着。徳島駅前での宣伝行動の後、趙博コンサートがもたれ闘争勝利に向けてみんなで頑張ることを決意しあいました。

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2006年9月 3日 (日)

平和の創り方

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 第46回いのちとくらし・平和を守る女性集会には、県内各地どころか講師のきくちゆみさんのブログを見たのでと香川県から駆けつけてくれた男性も含めて140人の方が参加してくださいました。先日のFM眉山を聞き参加しましたと声をかけてくれた女性もいました。
 まず、「911ボーイングを捜せ」の上映、引き続いて講演。私は司会を担当しました。私のホームページのトップに「戦争中毒」という本のことを書いていますが、この戦争中毒を監訳したのもきくちゆみさんです。各地での講演活動などで超多忙のきくちさん、最近は「07年参院選・平和の共同候補を求めて  7.7シンポジウム」の司会もされていました。今日は「平和の創り方 知ること・・・それは未来を変える力」というテーマで目から鱗の話を映像も交えて話してくれました。多くの方がアンケートにびっしり書き、本もたくさん買ってくれたことからもみんながどんなに感動したのかわかります。
 

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