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2008年7月30日 (水)

平和のつどい

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 昨日、とくしま生協中央エリアの「平和のつどい」に山中夫佐子さんが語り部として招かれ、例によってご一緒しました。今回は小学校低学年の子どもさんとその親御さんということで、ベテランの山中さんも最初は少しとまどっているようでしたが、「何も食べるものがなかったらどうする?日本も戦争をしていた時、なあんも食べる物がなかったんよ」と話し始め、戦中・戦後の食糧事情や空襲体験の話へと引き込んでいきました。
 その山中さん、25日のNHK徳島放送局制作の阿波スペシャル「徳島大空襲~あの日の光景」、27日にはその再放送、昨朝のニュースにも絵筆を握る姿が放送され、県内外の知人から電話がかかってきて対応に忙しいとのことでした。「絵を描くことでこんなに人の役に立てるとは思わなかった。来年は50枚描き上げて念願の個展を開くけん」と意気軒昂でした。

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2008年7月27日 (日)

妻苦労ヒョウモン

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 炎暑に庭のピーマンやゴーヤも夕方にはしおれきって哀れな状態です。それでも時々食卓にのぼり話の種を提供してくれるのはありがたいことです。一方、ツマグロヒョウモンに葉っぱを提供したパンジーも茎だけの哀れな姿となりました。食べ尽くした時に蛹になれていない幼虫のその後の餌はどうなるのかと思ってもみます。
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 そのツマグロヒョウモンの蛹をまた見つけました。先日のはどうも抜け殻だったようです。今回のは、金色の突起が10個光っていました。金属的な金色です。大発見をした思いで調べていて、「妻苦労ヒョウモン」という表現を見つけた時には一人パソコンの前で笑ってしまいました。本当は、褄、つまり着物の裾にあたる部分が黒く豹のような紋があるから褄黒豹紋らしいのですが。
 

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2008年7月20日 (日)

生命と平和

 猛暑が続いています。学校は夏休み、私も一日くらい休んでみたいとと思いつつ・・・
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 米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀基地に配備されることに反対する全国集会が19日に横須賀市で開催されるのに連帯して、18日夕に徳島市で「反戦反核反基地連帯集会」がもたれました。私は、昼間、知人の告別式に出席していたので「1人が亡くなるだけでどれだけ多くの人が悲しむことか、太平洋戦争で日本はアジアで2000万人、国内で300万人の生命を奪ったと言われている。戦争というものがどれだけ多くの悲しみを、怒りを、憤りを生むことか。戦争につながる全ての動きに反対する」ということから母港化反対を訴えました。
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 昨日は、徳島で見れない映画を見る会の例会に久しぶりに行くことができました。作品は、1987年 チャウシェスクによる独裁政権下のルーマニアで、法律で禁じられていた中絶を非合法で行うルームメイトを手助けする一人の女子学生の、その日の一日を描いた「4ヶ月、3週と2日」 。とても重いテーマなのに、ハラハラドキドキでサスペンス物を見る思いでした。
 余韻に浸る間もなく、昼食も食べずに急いで鳴門市ドイツ館での賀川豊彦生誕120年記念国際平和講演会へと走りました。講師は惠泉女学園大学学長の木村利人さん、知らなかったのですが「幸せなら手をたたこう」の作詞者とのことです。「ベトナム戦争の枯れ葉剤の被害から生命倫理の現状を告発した日本法医学の第一人者」と呼びかけチラシに書かれていたので、どんな難しい話をされるのかと思っていたのですが、とてもわかりやすく「生命と平和」について語られました。戦争により「日本人憎し」の感情がまだ強かった1950年代のフィリピンでの体験、ベトナム戦争後のサイゴンで知ったこと、アメリカでの研究、様々な事例を話し、最後に「生命を守るためには平和を作り出さなければならない。このメッセージが今こそ必要」と訴えられました。また、「そういう時代が来たと言う人がいるが、時代は我々が作るのだ」という言葉も印象的でした。
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 さらに、その話を反芻しつつ、また徳島市まで帰り、楽起意セブン主催の「異業種交流会・出会いの広場」。今年も50人を超える参加者で大盛況。今年はマナー講師&フリーアナウンサーの澤田知子さんが講師。私は受付担当だったので、集中して聞くことはできなっかたのですが、話し方もその後の参加者との接し方も「やっぱりプロ!」と感じ入りました。


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2008年7月18日 (金)

虫愛ずる姫君

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 地球温暖化の影響で生息域が北上していると言われるツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)、我が家でもパンジーを餌に大繁殖しました。決して堤中納言物語の「虫愛ずる姫君」でなく、忙しいことを理由に苗を買ってきてプランターに植えたら終わりの私は、このグロテスクな幼虫が這い回っていることは知ってはいたのですが、「好きなだけお召し上がりください」という状態でした。
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さなぎを経て
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今は、ご覧のとおり。


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2008年7月14日 (月)

まなぶ全国交流集会

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 第13回全国交流集会が今年は高知市で開催され、全国から約250人の仲間が集まりました。2日間の短い日程ながらも、分散会や文化交流会もあり、元気の出る集会となりました。
 香川県協の香川さんは、35年に及ぶ「まなぶ」との付き合いを発表しました。「まなぶ」の「ま」も知らなかった夫が、今は一緒に資本論学習会にまで参加していることも嬉しそうに報告し、「私たち一人ひとりの力は小さいけれど、その小さな力を発揮し、それを寄せ集めれば、現状を変える力になる」と訴えました。もちろん、会場では彼女の夫がしっかりその発言を聞いていました。

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2008年7月10日 (木)

カウラ

 8日の夜、「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった」というオーストラリアのカウラ捕虜収容所での日本兵大脱走事件をテーマにしたドラマが放送されていました。
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 私は20歳の時、総理府青年の船でパプア・ニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーを訪問しました。その時に、シドニーからキャンベラへ向かう途中でカウラの日本人墓地を訪問したのです。カウラという地名は今も覚えているのに、その墓地に誰が葬られているか考えてもみなかった自分自身が恥ずかしいかぎりです。アルバムを出してみると確かに「WAR CEMETERY」と書かれていました。
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 もう一つ恥ずかしいことは、キャンベラの戦争記念館にあった特殊潜航艇のことです。何故、展示されているのか考えもせずに眺め、写真を撮りました。日本軍がシドニー湾から攻撃をし、市民19人を殺害したことを知ったのは、息子が買ってきた「美味しんぼ」を読んだ時ですから、訪問から20年くらい経っていたかと思います。親善交流を目的とした派遣団の一員として行きながら何も知らず、その反省が私の平和運動の根っこにあります。
 カウラのことは訪問から34年も経て、やっと理解しました。知らないことは恥どころか罪だと痛感しています。

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2008年7月 6日 (日)

徳島大空襲から63年

 1945年7月4日未明の徳島大空襲から63年。毎年7月4日に開催している「大空襲を語るつどい」も今年で11回を数えました。今年は、それに連動した形で、初めて「戦争とくらし展」を開催しました。
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 テレビや新聞で大きく報道してくれたこともあり、2日から4日までの3日間で約500人の方に来場いただきました。軍装品を見て涙ぐむ方、懐かしがる方、資料を熱心に読んでくださる方、期間中殆ど人の切れ目がありませんでした。
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 6月29日の四国放送ラジオ「日曜懐メロ大全集」でこの「戦争とくらし展」のことを放送してくれた岩瀬弥永子さんも見にきてくれました。
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 空襲時の灯火管制用のカバーです。紙製で蛇腹の折りたたみになっていました。警防団関係の小冊子は「毒ガス読本」「国民防諜の話」「大型焼夷弾防護指導要領」等、驚くような物ばかりです。毒ガス面(マスク)や学校の軍事教練で使われていた練習用手榴弾や木銃なども多くの人の関心を集めていました。苦労した「ヒマ」も年配の多くの方から「家の庭に植えとった」と教えていただきました。桑やヒュウジ(カラムシ)の皮を剥いて供出した話もたくさん聞きました。空襲や戦地での話、身内の方が戦死されたことなど何度ももらい泣きしてしまいました。
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 そして、4日夜には80人の参加者を得ての「第11回徳島大空襲を語るつどい」。3人の語りべのお話の後、会場からもたくさんの質問や体験談が話され、「戦争はいかん」の声をあげていくことををみんなで確認しました。

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2008年7月 1日 (火)

忙しいのですがヒマの話です

 明日からの「戦争とくらし展」、会場のシビックセンターが今日は休館なので昨夜のうちに搬入し、展示を終えました。今日は「ヒマ」を貰いに行ってきました。今回の資料の中に「ヒマ」の増産を訴えるチラシがありましたが、その「ヒマ」がどういうものかわからず調べると、戦時中にヒマ(唐ごま)の種、ヒマシから油を採り、そのヒマシ油を戦闘機の潤滑油にしたということでした。是非ともその植物も展示したいと探していたらトビカズラの遠藤憲佑さんが見つけて連絡をくれました。
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国府町にある徳島大学薬学部付属薬用植物園で実をつけていました。
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初めてのことだったので園内も案内していただきました。これは白い苺です。野いちごのような味でした。
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アザミですが、名前を忘れてしまいました。蕾を食べることができるそうです。
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こちらの名前は覚えています。ニンジンボクです。

 今回の「戦争とくらし展」の開催にあたって資料を貸してくださった三木安平さん、植物園の遠藤さん、軍服を着せるマネキンを貸してくださったアトリエ亜門さん、他にも多くの皆さんにご協力いただきました。明日からの3日間、1人でも多くの方に見ていただきたいものです。

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