「すべり台社会」
先週から風邪を引き、寝込むほどでもなく、それでも夜になれば37~38度の熱で食欲もなく、でも朝になれば平熱なので街宣にも会議にも出かけるというすっきりしない体調で一週間ほど来ています。
9日(月)には、年越し派遣村の村長として運営を取り仕切った湯浅誠さんの反貧困講演会がありました。コープ自然派徳島の実行委員会の皆さんの呼びかけにより、消防法の関係でこれ以上入れないという会場一杯200人の参加がありました。
湯浅さんは、今の社会は職を失えば住を失い、つなぎ融資は貸し付けてもらえず、雇用保険は適用されない(失業者のうち雇用保険の支給を受けているのは1982年では6割だったが、2006年では2割しかいない)、しかも生活保護の申請は拒否されホームレスになるしかないすべり台社会になっていると様々な事例を挙げて説明しました。「自己責任」だと言われるが、いす取りゲームを考えて欲しい。座れなかった人に「集中力がないから」「運動神経が鈍いから」とあとづけで悪いところを言うが、椅子が減らされていくたびに座れない人が増え「太っているから」「・・・だから」と言われる。セーフティネットは貧困者の為の政策と思われているが、これは国力を富ますためのものであることを考えるべき。派遣切りされた労働者を守ることはかわいそうな人のためでなく、NOと言える労働者を増やすことであり、結果的に正社員の雇用を守ることにつながる。また、こうした課題は労働組合だけでなく消費者運動の立場からもしっかり取り組んで欲しいと訴えました。
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