ど根性百合

　いよいよ2009年もあわただしく終わろうとしています。一年間、ご愛読いただき、また何かとお世話になりありがとうございました。
　大晦日の今日、予報通りの冷え込みで、徳島市内でも雪がちらつき寒風が吹き荒れました。そんな中、開花期7～10月と言われる高砂百合がまだすっくと立っていました。少し見えにくいですが、花の上には輪のしめ縄が写っています。しかも、根元を見てください。コンクリートの隙間です。ど根性の二乗の百合です。百合に負けず、来年もど根性で頑張ります。変わらぬご厚誼をお願いいたします。

なんと大きなナン

　東京での会議、昼食休憩になり主催者から「この辺りには珍しい物がたくさんありますので自由に食べてください」とのこと。それではと歩いていたらネパールカレーキッチン＆アジアンダイニングバー「ヒマラヤンビレッジ」なるお店があり、カレーの臭いにつられて入りました。日替わりセットを頼んだらこの大きなナンが出てきました。ナンの下にはサフランライスも。サラダとチキンカレーとなすとジャガイモのカレーがついて850円でした。マンゴービール550円の張り紙に心が動いたのですが、午後も会議だったので味を見ることはできませんでした。

　ホテルの窓から見た日の出。

　JR不採用問題の解決を求めて国会の回りを54日間フルマラソンアピールしている中野勇人さんの伴走を自転車で、しかも半分の16周だけさせてもらいました。まさに命をかけての訴えです。政府は一日も早く政治解決をすべきです。

労働組合は３LDK

　徳島労連結成以来19年余にわたり議長を務めてこられた見田治さんが10月の定期大会をもって退任され、これまでの労をねぎらい今後のご活躍を願って「励ます会」がもたれました。
　県内外の各界からの参加者からたくさんの挨拶・スピーチが寄せられましたが、会場を爆笑の渦に包んだのが「労働組合は３Kと言われています。暗い、怖い、堅い。それにルーズとダサイが加わって３LDKです」の言葉。その３LDKの一線から退かれる見田さん、最近は水彩画が一番の趣味とのこと、私は来年の県展入賞を目指してくださいと挨拶しました。

政治を女性の視点から見る

　12月中旬とは思えないほど暖かかった土曜日、コープ自然派徳島の主催でお楽しみいろいろ市があり、午前中だけフリマの出店をさせてもらいました。里芋やジャガイモ、パン、しいたけ等買い込んで帰ったのを見た夫が「売ったよりようけ買って来たんちゃうん？」と。憲法手帳も一冊売れたし、久しぶりにお会いできた方もたくさんいて楽しかったです。

　午後には、私が代表世話人を務めている男女共同参画社会を進める会とFANの会の共催で徳島市の「フェスティバルあい」のミニイベントを企画しました。今年は神戸市議会議員の小林るみ子さんを招き「日本の政治を女性の視点から見る」と題して講演を受けました。「くらしの声を政策につなぐ」ご自身の活動、パート労働や介護の問題など具体的に話され、意見交換では女性議員から「少数会派で政策を実現するための方策は？」等の質問も多く出され有意義な学習会になりました。
　小林さんのまとめは、「人間としての尊厳を失わずに生きるために声をあげていこう」との言葉でした。

師馳す

　
師走は「師馳す」と書いたとも言われますが、いずれにしても忙しい限りです。日曜日は7:30から町内の美化活動に参加してから仲間とのミカン狩り。午後は九条の会徳島の総会と県内九条の会交流会。
　月曜は恒例の「月曜の声」、夕方には中部地区労の大会に吉野川市まで。

　昨日は12月8日、これも恒例の「八の日行動」を終えてから総会。八の日行動は総会回数より長く、丸27年になりました。

　午後、弁護士事務所への同行を終えた後、歯科へ。先日来、噛む度に奥歯が痛みついにがまんできずお世話になりましたが、何と奥歯に力が入りすぎていたとのこと。虫歯でなかったので良かったということにはなりますが、以前にも注意されていたのにと情けない思いでした。夕方は12.8集会で連帯の挨拶をさせてもらい、DV被害者支援の団体の会議に、帰宅は22:30という次第。健康に感謝です。

元木委員長 お疲れ様でした

　全港湾四国地方本部の名誉顧問を務めておられる元木末一さんが全国港湾労働組合連合会初代会長を最後に組合の全ての公式業務から退かれるとのことで、これまでの長年にわたる組合運動をたたえ、かつその労をねぎらう集まりがありました。今までの戦闘的な闘い、また人情味あふれるお付き合いを反映して県内外の各界の方々の参加がありました。
　組合役職はおりられたとはいえ、全国組織である日中労働者交流協会の代表はお務めされているし、私も名をつらねさせていただいていますが反核・憲法フォーラム徳島の代表委員としても結成以来ご指導いただいています。今後とも健康に留意され、ますますご活躍いただきたいものです。

イラク・基地・原発

　岩国へ初めて行く機会がありました。当時の井原市長が米軍再編に伴う厚木基地から岩国基地への空母艦載機移転計画に反対したがために建設助成金35億円の支払を突然中止された、あの有名な市役所です。

　基地の沖合移設埋立事業とセットで進められている愛宕山開発事業について田村順玄岩国市議から説明を受けました。愛宕山を切り崩した土砂を100億円のベルトコンベアで埋立地へ運び、切り崩した山に新しい町を作ると言われていたものが予定ほど売れず山口県と岩国市に300億という借金。そこに国がその借金を肩代わりし米軍住宅を建てるとの提案。

　岩国市民会館での「これ以上の基地は『イケン』！！～自衛隊イラク派兵違憲訴訟から学ぶこと～」と題する池住義憲さん（自衛隊イラク派兵差止訴訟原告団長）の講演。アメリカのイラク攻撃に対して日本が荷担していることに心を痛めた市民の訴えに司法が応えたことが熱く語られました。

　航空自衛隊の空輸実績輸送について情報開示を求めたがこれまではこのように黒塗り。

　政権交代後の請求ではこのとおり。裁判の中で指摘していたとおり輸送の殆どは米兵や武器であったことが判明。「人道復興支援」という説明が嘘であったことが明らかに。

　上関原発闘争の現状と課題について高島美登里さん（長島の自然を守る会代表）から映像を交えての講演。自然の宝庫である長島にとってもちろん大変な問題ですが、瀬戸内海の潮の流れを考えれば鳴門海峡までも影響してくることがわかり、急に身近な問題となってきました。
　目一杯勉強した2日間、課題をたくさんもらって帰りました。

ゆずり葉

　10月4日から徳島県内6会場で上映されていた「ゆずり葉」、最終日の昨夜、やっと見に行けました。上映実行委員会の今村さんから「ハンカチを忘れないでくださいね」と言われていたのですが、本当によくこんな映画を制作できたものだと思います。全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画と銘打たれていると、身構えてしまいそうな気がしましたが、とんでもない。ろう者も健聴者もない人と人のつながり、友情、愛情が自然に描かれた中に、聞こえないことが命に直結すること、運動があって運転免許や薬剤師の資格を取れるようになったことなどが大きく織り込まれたとても感動的な映画でした。