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2011年11月28日 (月)

ヒーローに託するのでなく

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 27日、徳島市フェスティバルあいでジャーナリストの江川紹子さんが「私の取材ノートから」というテーマで講演しました。当日が大阪府知事選・市長選の投票日であることから、今の状況を強い力で大きく変えてくれる人を待望する機運について昭和初期の状況と照らし合わせて話し始めました。
 そして、今年に入ってオウム真理教の入信者が増えており、その原因として考えられるのは16年という時の経過、地域や会社とのつながりがなく経過観察されても平気な若者の増、そして社会の不安を挙げていました。
 最後に、厚労省冤罪事件の村木厚子さんへのインタビューに触れ、困難な中で希望を失わずに生きることの大切さ、大人たちがそうすることが若い人たちの希望になると会場いっぱいの聴衆に語りかけました。
 なお、このフェスティバルあいミニイベントとして、12月4日13:30よりアミコ3階で私が代表世話人を務めている男女共同参画社会をすすめる会共催で伊田広行さんの講演会があります。テーマは「金子みすゞの生きた時代と今」、入場無料です。ぜひご参加ください。

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2011年11月24日 (木)

原発、TPP、消費税

 大変お世話になった方のご葬儀があり、一方で知人の結婚を祝う会に出席し「いのち」について考えた先週末でした。そんな中でも課題は山積です。
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 北野静雄委員長を講師に、県内4会場で開催した新社会党原発出前学習会が18日の徳島会場で一区切りしました。私はお通夜のため、残念ながら前半部分が聞けなかったのですが専従日誌にきれいにまとめてくれていました。

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 21日はTPPの学習会。日本農業研修所客員研究員・東洋大学名誉教授の服部信司さんから「TPP交渉参加問題と日本農業・日本経済」について講演をうけました。引き続きで恐縮ですが、詳しい内容はこちらも専従日誌に詳しく書かれています。
 とくに印象に残っているのは、以下の部分です。
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 22日は消費税問題学習講演会。学者などが社会保障の拡充のためには消費税率の引き上げしかないと盛んに言うが、消費税でなければいけないという説明がない。しかも復興増税案では法人税(3年間)、所得税(25年間)に対する付加税と住民税への均等割り増税(10年間)があるが、法人税は2011年度に4.5%減税をし、それに10%の付加税をかけるのだから実質減税である。帝国データバンクの調査によれば法人税率引き下げ分を充当するのは「内部留保」「借入金の返済」であり、社員への還元や設備投資の増強、人員の増強を考えている企業は少ない。また、法人税が高いから企業が海外移転すると言うが、経済産業省調査で海外移転の理由を見ると安価な人件費、消費地に近いからと続き、税負担は6番目でしかない。財源は軍事費など無駄な支出の削減、不公平税制の是正、景気を良くして税収増、所得税増税で調達できるなど、具体的な数字を挙げてわかりやすいお話でした。
 最後に「消費税増税は、自らの生活よりも天下国家のことを大事と考えるお人よしの庶民の存在が支えとなっている。国がつぶれようがどうしようが知らない。私は消費税はイヤだと言えば良い」とまとめられました。
 
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 23日は木下黄太さん の「福島原発事故と全国放射能汚染!今、何が起こっているのか!?」というテーマでの講演会。木下さんは2008年に長井健司さんがミャンマー軍に殺されたことに抗議しての講演会でお会いしたことがありますが今回は全く違う課題で、ジャーナリストの正義感で動かずにはいられないのが熱く伝わってきました。
 土壌汚染、がれき、食べ物・・・、日本で今起こっていること、これから起きようとしていること、本当に怖くなりました。


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2011年11月15日 (火)

組み合わせる

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 「今 福島で・・・」というテーマで福島県教組の國分書記次長の講演がありました。福島第一原発から60㎞も離れている福島市で3月15日ごろの放射線が3.11以前の500倍、最近でも20倍あるとのこと。子どもたちに個人線量計が配布されているが、これは放射線量が高いところに行くと警告音が鳴るものでなく単に被曝量を記録するだけの物でモルモット扱いされている。臨時休業している学校の再開を急ぐばかりの教育委員会。子どもだけでなく教職員も被災者。授業、遊び、給食・・・胸の痛む話の最後に安全な原発は無い、脱原発社会の実現をと訴えました。
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 その翌日には脱原発に向けての方策が感じられる企画がありました。コープ自然派徳島などが開催した国際森林年記念シンポジウム「森との共生――ゆすはらの実践~自然エネルギーで町づくり~」で中越武義前梼原町長が電力の地産地消の取り組みを報告しました。
 高知県四万十川源流域の山間に位置する梼原町。最近は坂本竜馬脱藩の道で有名な町です。四国カルストでの風力発電で売電益を得て、小水力発電、108戸の屋根には太陽光パネル、間伐材などでストーブのペレット、地熱利用で温水プールにと活用しています。原発に代わるものとして「これ」というのでなく、利用できるものを上手にいろいろと組み合わせているのには驚きました。
 雲の上の町ゆすはら、一度訪れてみたくなりました。

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2011年11月12日 (土)

いつも心に棺桶を

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 朝日新聞論説委員を経て今年4月から和光大学教授を務めている竹信三恵子さんの「女性を活用する国、しない国」と題する講演がありました。日本の女性の現状について資料に基づき説明した後、各国のワークライフバランスを紹介(女性を納税者に換えたスウェーデン、パートの均等待遇で経済再生したオランダ、企業経営改革の一環として取り組んだアメリカなど)。では、日本は?? 最後に「仕組みを変えていくには勇気が要る。そのふんぎりをつける時に、自分が棺桶に横たわっている姿を思って欲しい。もちろんその時はもう考えることはできないけれど、死んでいくときに後悔しないように判断しよう」と結びました。
 その話を聞いた2日後に夫の叔母のお通夜に駆けつけることとなり、「いつも心に棺桶を」は忘れられない言葉となりました。

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2011年11月 4日 (金)

九条まつり

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 あいにく準備を始めたころからポツポツと落ちてきて、でも戦跡めぐりピースウオーク第一ポイントの新町川文化ギャラリーを出るころには上がってきました。第二ポイント秋田町では秋田町空襲の体験者からお話を聞き、富田橋7丁目で空襲を潜り抜けた長屋を見、忌部神社、八幡神社、國端彦神社では井戸や堀が空襲被災者にとって命の水であったことを話し、最終ポイント西新町でも徳島大空襲体験を聞きました。4㎞2時間、盛りだくさんのコース、小さなお子さんから戦争体験者まで、平和への思いをかみしめながら歩くことができました。
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 メイン会場ではエイサーや書道パフォーマンス、さらに俳優・山本太郎さんのトーク、憲法ウルトラクイズなどこれまた欲張った企画でした。大勢の参加があり、模擬店もにぎわい楽しい一日となりました。


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