学徒出陣の壮行会
10月21日は国際反戦デーですが、私は、この反戦デーを迎えるといつも1943年10月21日、明治神宮外苑での学徒出陣の映像を思い出します。戦況の悪化に伴って、学生の兵役免除がとかれ、戦地に赴くことになった学生達の「戦場に赴く決意を促し、意識を昂揚する」ことを目的に開催されたものです。雨の中、送られる学徒25,000人、見送ったのは動員された女子学生や旧制高校生約50,000人。出征学生代表答辞では、「生等もとより生還を期せず。」と声をはりあげました。生等(せいら=我ら)生還を期せず、つまり生きて還らないと述べたのです。
ところが、これには後日談があって、この答辞を読んだ東大生(分厚い眼鏡をかけているのがとても印象に残っていますが)、実は出征しなかったそうです。煽る人は戦場には行かないという証明の一つです。
さらに、時代がくだって今年の10月17日、壮行会が行われた当時の明治神宮外苑競技場、今の国立競技場の敷地に建てられていた学徒出陣の碑が、2020年の東京オリンピックに伴う工事のため移設されました。改築工事後には元の位置に戻るとのことです。
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