煽られる怖さ
参議院選挙が終わり、マスコミは改憲勢力が3分の2以上を占めたことを盛んに報じています。特定秘密保護法を英訳してその危険性を国連に訴え続けてきた藤田早苗さん(英エセックス大学人権センターフェロー)による「メディアの独立性の危機」とのテーマでの講演会がありました。冒頭、イギリスから国民投票の結果を気にしつつ帰国したらEU離脱との結果が出ておりショックを受けたことが話されました。ジョン・スノー氏(ニュースキャスター)の「若者がEU残留を強く希望したのは当然である。彼らは他の27カ国で学び、住み、恋愛し、働く権利を失うのだから」という言葉が的を得ている。イギリスが失うものは計り知れないと説明され、民主主義の徹底していると言われるイギリスですら煽られるとこういう事態になるのだから、日本で憲法を変えるための国民投票となれば国をあげての宣伝が行われることになると危機感を訴えました。
選挙結果を見て、国民投票になれば改悪を阻止するために頑張ると言っている方もいますが、国民投票は勝てると見込んで行うわけだし、勝つために徹底的に扇動するのは明らかであり、まず発議をさせない闘いこそが求められていると思います。
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