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2017年3月28日 (火)

戦争を批判するのに役立たない教養だったら・・・

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「大学における軍事研究問題を考える~揺れる大学、揺れる日本学術会議の行方~」と題して、講演・討論が徳島大学常三島キャンパスけやきホールで開催されました。呼びかけ人の末席に名前を出していただいた関係で少しのお手伝いをしながらお話を伺いました。
 講師の池内了先生(名古屋大学名誉教授)は科学とは何か、科学と社会との関係はどうあるべきか、などを問う数多くの著書があります。しかもアイ女の新聞(3月25日号)で「科学者の軍事研究ー急進展する軍学共同」という寄稿を拝読したばかりでした。
 「戦争時、科学者が軍事動員され新たな武器、軍の装備の開発に携わった。その反省から日本の科学者は、日本学術会議において2度にわたり『戦争を目的とする科学の研究には従わない』と決議している。しかし、安倍内閣は安全保障技術研究推進制度」という資金制度を導入し、その予算が2015年度は3億円、16年度が6億円、そして17年度はなんと110億円となっている。研究者は文科省の予算が削られる中、研究者版「経済的徴兵制」とも言えるようにこの制度に誘導されている例もある」等々、詳しい説明がありました。
 最後に学問(科学)の「原点」とは、として加藤周一氏の言葉「戦争を批判するのに役立たない教養であったら、それは紙くずと同じではないのか」という言葉で結ばれました。
 

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2017年3月27日 (月)

共謀罪閣議決定に抗議!

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 3月21日、共謀罪(テロ等準備罪)が閣議決定され国会に提出されたことに抗議し、JR徳島駅前で「戦争への道を許さない女たちの会」のメンバー約50人がアピールしました。「相談しただけで罪に問われる恐ろしい法律」「平成の治安維持法だ」「捜査機関による恣意的な運用がされかねない」「フェイスブックで『いいね!』を押しただけでも適用される可能性がある」など6人がリレートークを行い、共謀罪の創設に反対する署名も募りました。
 私もマイクを握り、特定秘密保護法、安全保障関連法と戦争への道をひた走っている日本の状況に触れたあと、「女性が参政権を手にしたのは戦争を食い止めるため。力を合わせて平和を守りましょう」と訴えました。

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2017年3月14日 (火)

原典にあたれ

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 3月11日徳島市中央公民館において第12回「9条の会」総会が行われました。総会に先立ち鳴門教育大学大学院准教授の麻生多門さんから「アジア太平洋戦争に対する日本の責任―パール判決書の実像に迫る」との講演を受けました。東京裁判でインド選出のパール判事が「平和に対する罪」「人道に対する罪」が事後法であるとしてA級戦犯全員無罪を主張したことから、小林よしのり氏らがパール判決書を利用して「大東亜戦争」肯定論を繰り広げていることに対して、東京裁判研究会編「共同研究・パル判決書・上・下」(講談社学術文庫)を示して、いかに彼らが都合よく切り取って使っているか説明しました。過去を理解するためには一次資料(原典)を見なければいけないことが強調され、騙されてはならないと結ばれました。
 総会では林伸豪よびかけ人が12年間一緒にやってきて仲良くなった。その力が昨年参議院選につながったと挨拶。活動報告・方針を承認し、事務局長が吉成務弁護士から上地大三郎弁護士に引き継がれました。

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2017年3月 5日 (日)

新潟の勝利を全国へ

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 市民連合・徳島の呼びかけで、自由党の森ゆうこ参議院議員と県内4野党(民進党、日本共産党、社民党、新社会党)の共同街宣が行われました。森さんは、昨年の参議院選挙新潟選挙区で激戦を制し、続く知事選でも野党共同候補が勝利し「新潟ショック」と言われた闘いを振り返り、市民と野党が一つになれば勝てると訴えました。
 新社会党徳島県本部の長谷川吉正委員長は「参院選で徳島では野党共同候補が負けたが、自民候補に投票したのは有権者のうち26%しかいない。総選挙では野党共闘を成功させて議席を奪還しよう」と呼びかけました。

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2017年3月 1日 (水)

首相の一日

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 「大人の人たちは、日本が他の国々に負けぬよう、尖閣列島、竹島、北方領土を守り、日本を悪者として扱っている中国、韓国が心あらため、歴史教科書で嘘を教えないようお願いいたします。安倍首相がんばれ! 安倍首相がんばれ! 安保法制、国会通過、よかったです!」 渦中の森友学園が経営する塚本幼稚園の2015年運動会での園児たちの宣誓です。これが、安倍首相が「(理事長は)私の考え方に非常に共鳴している方」「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」などと言っていた学園の「教育」実態です。
 テレビ報道は、国有地をただ同然で学園に売却した疑惑を追及するどころか、金正男暗殺報道ばかりです。そんな最中、新聞で2月27日の「首相の一日」を見ると、午後7時5分から東京・赤坂の中国料理店「赤坂飯店」で内閣記者会報道各社のキャップと懇談、と書かれています。9時55分私邸、となっているので2時間半くらいは懇談したことになります。今までも首相と報道各社との会食が一部では批判されてきましたが、このタイミングでの懇談は「森友」疑惑を扱うなとの圧力だと思われても仕方がないと思います。

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