2006年11月12日 (日)

昭和生まれの原始人

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 敬愛する矢野和友さんが「昭和生まれの原始人」を上梓されました。喜寿、金婚を迎えられることを機に、今まで地元紙徳島新聞の「読者の手紙」欄に掲載されたものを中心に500ページに及ぶ「自分史」としてまとめられました。11月11日が誕生日ということで、昨夜、出版記念パーティーが開催されました。私も発起人の1人に名前を連ねさせていただき、昨日は司会の大役も頂戴しました。矢野さんが今まで大事に培われてきたお付き合いのたまもので150人もの方にご出席いただき、盛大にかつ楽しくお祝いをすることができました。これからもますますお元気にご活躍いただきたいものです。
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2006年10月31日 (火)

山川菊栄からのメッセージ

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 労働大学から最新刊の「自由に考え、自由に学ぶ 山川菊栄の生涯」が送られてきました。著者は私の敬愛する鈴木裕子さん(写真は今年3月にお会いした時のもの)です。一気に読了とまではいっておりませんが、山川菊栄研究の第一人者である鈴木さんの筆の冴えは流石です。
 「菊栄がめざした社会は一口にいうと自由で平和で差別のない社会であったと思います。そのために菊栄は若いときから、女性解放運動と労働者解放運動の結合をめざし、性的抑圧、階級的抑圧を撤廃し、差別のない社会づくりに精力をそそぎました。また日本植民地下にあって苛酷な差別と搾取を受けている、朝鮮・台湾や、日本はじめ欧米列強の侵略で苦しんでいる中国などの人びととの連帯の道をさぐり、まず日本民衆の民族的偏見の除去に努めました。」(おわりに より)
 山川菊栄からのメッセージを今こそ私達は真剣に受け止めねばならないと思います。お奨めの一冊です。

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2006年8月22日 (火)

美空ひばり 平和をうたう

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 ここ数年、「一本の鉛筆があれば戦争はいやだと私は書く」と、美空ひばりさんが歌った「一本の鉛筆」にちなんでの「一本の鉛筆 夏の会」にお誘いいただき参加しています。
 先日の「週刊新社会」に、その「一本の鉛筆」をなぜひばりさんが歌ったのかを探った本のことが紹介されていたので、事務局の竹井敏行さんにお知らせしました。流石に竹井さん、すぐに出版社から取り寄せ読まれたとのこと。私もお借りして読んでみました。
 著者の小笠原和彦さんは、登山家の椎名一夫さんからひばりさんが反戦歌を歌ったことを聞き、信じられず調べ始めます。でも、彼女のことを書いた本はたくさんあるのにそのことに触れたものは殆どなく、古賀政男、川田晴久、竹中労と誰が歌わせたのかをたどっていきます。そして、最後には意外な人物に到達します。
 あとがきで著者は10年前に書かれた本が今年日の目を見たことについて、「・・・世の中がきな臭くなってきたからだ。・・・・戦争を二度と繰り返してはならない。還暦を迎えた私のささやかなメッセージである」と書いています。

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2006年5月23日 (火)

ダイスをころがせ!

 先日、待ち合わせに少し時間があったので久しぶりに本屋さんに立ち寄りました。前から読みたいと思っていた真保裕一さんの「ダイスをころがせ!」があったので文庫本(上)(下)を即購入。地盤、看板、鞄のない34歳の男性が、無党派で衆議院選挙に立候補するという話です。身につまされたり、ほんなことはないよと思うところもあったりですが、一気に読み終えました。
 なぜ「ダイスをころがせ」なのかは、彼の初めての街頭演説で語られます。「朝早くからこんな街角に立って何になるのか、政治をおまえ一人の力で変えられるはずがない、そう思われる方も多いと思います。しかし、有権者が変わっていかなければ、今の政治は変えられません。我々国民にとって、選挙こそが自らの意志を示す、ほとんど唯一と言っていい機会です。しかし、選挙の投票率は目も当てられないほどに低くなっています。政治への無関心は、将来の日本、ひいては子供たちの世代への無関心にもつながっていきます。秋浦市の皆さん、どうかよく考えてください。将来の政治を、未来の日本を変えるかもしれない一票を、我々は等しく手にしているのです。手にしたサイコロに気づかず、いつまでも握りしめていたのでは何ひとつ始まりません。まず、手の中のダイスを振って意思表示をする、それが第一歩ではないでしょうか」と。
 ダイスを振ってもらうための私たちの働きかけも考えさせられました。

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